この度は、ご結婚5周年記念のお祝い旅行に際し、数ある宿の中から当館をお引き立てくださいまして、誠にありがとうございました。

楽しい時間を過ごされたとのご感想をお寄せくださり、身に余るお褒めのお言葉、そして、【総合】ほか全ての項目において「満点」のご評価を賜りましたこと、丸栄一同、心から感謝と御礼を申し上げます。

また、料理もお口に合ったご様子、とても嬉しく存じます。

お食事場所につきまして、当館では、ご夕食は【お部屋食もしくは個室食事処（場所は選択不可となりますが、どちらもお客様専用のプライベート空間でございます）】にて和会席を、ご朝食は【他のお客様と2メートルの距離を保った朝食会場（2021年12月現在）】にて和食膳をご提供しております。

昨今では、コストカットや省力化を優先し、また、「洋」の様式のなかで生まれ育った現代人（場合によっては外国人スタッフ）に「和」のおもてなしの基礎から教育することが極めて困難であること、更には日本旅館の伝承的指導者が絶滅危惧状態にある等の理由から、客室や個室での料理提供を廃止し、食事場所は全てレストラン（店舗によっては夕食・朝食ともバイキングスタイル）という同業他社が全国的にも大半を占めるようになりました。

こちらは、当館にとりましても決して対岸の火事ではなく、まさに切実な喫緊の課題でございますが、私どもは、ご夕食につきましては、お部屋または個室食事処での提供という日本旅館の伝統文化を可能な限り一日でも長く守り伝えてゆくことができるよう、皆で心をひとつに力を合わせ、知恵を絞っている渦中でございます。

お忙しくご活躍される日々の中、当館でのご宿泊を通して、日頃のお疲れを少しでもお癒しいただけましたならば、宿として、これほど嬉しいことはございません。

私どもは、応援してくださるお客様がいらっしゃる限り、コロナ禍の試練を耐え抜き、これからも前を向いて切磋琢磨してまいります

光栄なお声の通り、是非またお目に掛かれますよう、再度のご来館をお待ちいたしております。

結びに、ご夫妻の益々のご健勝とご多幸を心よりお祈り申し上げます。

貴重なお時間を割いてご投稿くださり、誠にありがとうございました。

どうぞ、良いお年をお迎えくださいませ。