虫が出る旨の注意書きは、確かに公式サイトにありました。
が、注意喚起としては大きく不足があると考えます。

私は2点、大きな勘違いをしていました。

まず1点目、虫というのがカナブンなどのような甲虫の類、
またはクモ、せいぜいゴキブリ程度だろうと思い込んでいたのです。

ヤスデという発想はありませんでした。
普段遭遇することはないし、屋内に出現するという認識も持っていなかったからです。

事前に問い合わせれば教えてもらえたかもしれませんが、わざわざそういった行動に至る理由がないわけです。

そもそも、決してお安くない宿です。
これが2点目の勘違いなのですが、まさかそのような高級宿の部屋に
虫がジャンジャン現れるわけがない、というバイアスもありました。
運が悪ければ滞在中に1～2回、
ゴキブリなどを見かけてしまう程度であろうという想像をしていたわけです。

結果としては、ものすごい数のヤスデが出ました。

チェックイン～夕食までに2匹。
夕食後～朝までは20匹以上。
朝食からチェックアウトまでの間にも3～4匹。

いっときも気が休まらず、一睡もできませんでした。
ヤスデが苦手でない人からすれば大げさに感じるかもしれませんが、
誇張でもなんでもなく、どこにも逃げられない絶望の夜を過ごすこととなりました。

無害な虫とはいうけれど、どこまでを無害とするかの基準の設け方が一方的すぎます。
例えばヤマビルは血を吸うけれど、人間に伝染る病気は持っていないから、
そして吸われても痛くはないから「無害」とする向きもあるわけです。冗談じゃないです。
そもそもヤスデも、間違って踏んづければ臭い液と毒を出すという実害があります。

従業員を呼べばいつでも片付けるとはいうものの、
こちらは姿を見ることそのものを恐れているわけで、
なんなら一晩中、眠っている私の周辺を監視してくれなければ意味がないわけです。
（もしかして、お願いすればそのような対応もしていただけたのでしょうか？）

自然の中で、自然とともに生きる宿だからというスタンスならば、それは尊重したいです。
しかし、それならばもっと胸を張って「ヤスデが普通にたくさん出る」と明記してください。

景観も、お風呂も、食事も素晴らしかっただけに残念です。

評価

• 総合1
• サービス3
• 立地5
• 部屋1
• 設備・アメニティ3
• 風呂5
• 食事3

旅行の目的

レジャー

同伴者

その他

宿泊年月

2020年09月