このたびはご家族皆様でご利用いただき、誠にありがとうございます。

古い民家と感じられるのはご無理ありません。と言いますのも、本来の姿は江戸時代から続くただの民家建築（住宅）でございます。

（少々歴史的な話になりますが、）土地のほどんどが幕府管轄であった江戸時代、住居空間も限られおりました。

そこで、古人の知恵により、限られたスペースの有効活用として、商いと住まいを一緒にした職住一体型の建築として京町家が造られました。

しかし、ただの民家かと思いきや、他国にはない建築技術や形態もみられ、日本古来の歴史・文化的に貴重な財物であると考えられております。

皆様が懐かしく感じられるのは、生活文化が変わるなかで、今も昔も変わらぬ日本情緒があるからかもしれません。

海外からお越しの方がお泊まりになられますと、驚きの連続だったというお話を頂戴します。

現在の便利な生活とは異なり億劫さがあるかとは存じますが、昔を思い出しながら楽しんでいただけると幸いでございます。




アメニティーやお茶セットは、使いやすさと京らしさを考え厳選しております。

小さなおもてなしではございますが、その「おもてなし＝ささやか」も日本ならではのものと思いながら選ばせていただいております。お気に召したのなら大変嬉しく思います。

皆様ならではの、皆様だけの、京都ステイをご堪能いただければ何よりでございます。

またのご来庵を心よりお待ち申し上げております。


相国寺庵　主人