このたびはご利用いただきましてありがとうございます。
また、大変示唆に富んだクチコミを頂戴いたしましてありがとうございます。

まず「京町家」の定義は「洛中洛内にある戦前に建てられた木造住宅」であり、相国寺庵もその定義に該当することをお伝えせねばなりません。
その中でも相国寺庵は「大塀造り」と呼ばれる稀少な京町家であり、京町家再生研究会においても話題として取り上げられるような重要物件です。その文化財的価値の高さにより、さる神戸の篤志家に買い上げられ、現在私どもが運営を任されている状況がございます。

上記のような由来により、内装デザインはIDEEのデザイナーにより厳選された家具、All About スタイルストアのインテリア小物、イサムノグチの照明など、調度品に関してはかなり考え抜いたものを使用しておりますが、確かにおわかりいただけない方にとっては「何も考えていない調度品」なのかもしれません。

私どもは非営利社会的活動の一環として「京町家の保存と保護」を第一義的に考えているため、どうしても町家の住居的側面が見え隠れしてしまいます。
むき出しの電気配線は被覆できないためそのままですし、木造なので当然上下の声も通ってしまいますし、お年寄りや子供さんには厳しい急斜度の階段も京町家のシンボルとしてそのまま残してございます。本クチコミが競合による嫌がらせでないことだけを祈る次第です。
ただし水回りだけは相国寺庵においては完全に改装してございます。

なお、学校前の立地のため、早朝、学校の門を開ける音の響きについては、私どもの責任下にはないと思われますが、事前に告知していなかったことに対してお詫び申し上げます。

結論といたしましては、文化的背景および教養が一定水準に満たない方の中には、特に相国寺庵に対して左記のような感想を持たれる方もいらっしゃるようです。
この次はぜひ、何もわからない外国人が床柱を切って改装し地元では顰蹙を買っている業界第一位の「本物の」高級京町家にお泊りくださいますよう、一同心よりお待ち申し上げております。

なお、冬季はストーブなど複数の暖房器具を増設して寒さ対策には万全を期しておりますので、ご心配には及ばないことをここに付記させていただきます。