梅雨の真っ只中、小雨がぱらつく頃に利用した。外観はどうみても新築で、とてもリニューアルした建物には見えない。フロントをはじめとした従業員の接客姿勢は申し分ない。それどころか随所に感心する点が多く見られ、とても勉強になった。施設において特に評価すべきは露天風呂で、大聖寺川を見下ろすロケーションが素晴らしい。木立ちの間から聞こえる川のせせらぎの音は、疲れがとれるのは言うまでもなく、精神的な癒しの効果も十分にある。夕食の前にもかかわらず、おなかのすいたのを忘れて長湯をしてしまった。料理は全て高いクオリティを感じさせるものばかり。コース料理の他に、何皿でも注文できる別メニューがあり、言わばセミバイキング方式とも言える仕組みになっている。自分で取りに行く必要はなく注文すれば中居が運んでくれる。何も言わないと「○○を持ってきましょうか?」と盛んに勧めるので、つい頼んでしまいたらふく堪能してしまう。ただコース料理とバイキング方式の料理に重複しているのが天ぷらである。「天ぷらは大好物だ」と言ったものだから、中居がエビや野菜の天ぷらをどんどんもってくる。これが旨い。食べ過ぎてしまい、腹の中は油だらけでほんの少し気分が悪くなった。