施設も設備も古いお宿です。
薄暗くせまいフロントにごちゃごちゃと意味不明の小石のオブジェ。玄関にあらかじめ並べられたたくさんのスリッパはフロアの狭さを強調するだけで、かえって邪魔に思えます。
トイレの臭いが少し気になりました。
10畳のお部屋はごく素気なく、掛け軸があるほかは旅情をかきたてるようなお飾りなどの演出はありません。
金庫を納めている棚の戸の建て付けが悪く、戸の底に畳のヘリが引っかかって素直に開きませんでした。
総湯のチケットをいただき「シャンプー・リンスはお貸ししますから」とのことだったのですが、いざお借りしようとしたら「みなさん同じ頃にお出かけになられたので、もう1セットしかありません」とのこと。2セットお借りしたかったのですが、せっかくのお心遣いも残念ながら半分しかお受けすることができませんでした。
お料理は日本海の幸や石川ならではの郷土の味を期待していましたが、ごく一般的な食材で特に変わった趣向もなく「普通」でした。また配膳時の都合なのでしょうが、食事中ずっと部屋の外扉が解放状態にされていたのが気になりました。朝食時も同様で、少し早めに出発したのですが、解放された扉越しに寝巻き姿で洗面所に立つ他のお部屋のお客さんが丸見えで、ちょっと戸惑いました。
お昼と夜に団体のお客さんがあったようで、夕食時もそれを理由に料理を運ぶのが遅くなることを詫びられましたが、日常から離れた一泊の一期一会を楽しもうとしている立場としては、シャンプーの一件も含めて、どのようなときでも一定のサービスを提供していただきたいところです。

古くても高級な雰囲気を持ったお宿はありますし、女将さんの心意気も十分伝わりましたが、残念ながら普通の古い旅館という印象です。
　
「ちょっと小いきな7部屋の」というフレーズに期待しすぎたのかもしれません。

評価

• 総合3
• サービス3
• 立地4
• 部屋2
• 設備・アメニティ3
• 風呂3
• 食事3

旅行の目的

レジャー

同伴者

家族

宿泊年月

2011年11月