この度は、御泊処「京町家 祇園庵」にご宿泊いただきました誠にありがとうございます。
また、お客様にはご不快の念をお掛けしましたこと、深くお詫び申し上げます。
私どもも、お客様方々からのご報告を受け、大変遺憾でございます。

私どもは、京町家保全のひとつとして宿泊施設の運営してございます。
そのため、近隣の方々には日々、ご説明とご理解に努めており、
町内会にも加盟をし、文化継承と京都の発展に寄与できるよう活動しております。
ひとりでも多くの方々に京都の素晴らしさ・和情緒を感じていただければと思っておりましたが、まさか地元の方からの妨害、そしてお客様への暴言行為を受ける結果になるとは、遺憾の極みでございます。

京都は独特のコミュニティが形成されている文化でございますので、京町家が一般的な宿泊施設ではないこと、その維持・管理においてお客様にもご協力の要請を徹底しておりますが、一部、遵守いただけないお客様がいらっしゃるのも確かでございます。
過去、お客様の火気使用や深夜の騒音で警察が出動し、強制退去を勧告されたケースもありました。

しかし、ルールを守って利用いただいているお客様にも過剰に反応され、暴言を発せられている報告も受けるようになりました。
現在、観光庁・京都府議会・京都市役所・京都府警等の担当機関と町内会に加わってもらい、対応を検討しております。
また海外からのお客様も多くご利用していただいておりますので、
観光大国としての基本方針が明示された現在、京都および日本のイメージを壊す行為そのものに他なりません。

当方としても、京都の皆様にもご理解をいただけるよう尽力をつくしてまります。
ご不便をお掛けする部分もあるかとは存じますが、
お客様にも京町家の利用に際しては、長屋構造をご理解の上、
【火気厳禁】【深夜の宴会・会合の禁止】にご協力の程よろしくお願い致します。
加えて祇園庵においては「路地内の会話」「路地内の撮影」「深夜のキャリーバックの使用」につきましても、ご遠慮いただきますようお願い申し上げます。

文化財である京町家保存へのご賛同を何卒よろしくお願い申し上げます。


御泊処「京町家 祇園庵」
庵主　西園寺