茨城県には温泉宿は少なく鉱泉宿も数える程・・・雪の少ない温泉地に久しぶりに行きたいといわき市の楽天の支援クーポンを利用していわきへ２泊の温泉旅行を思い立ちました。いわき湯本はこれまで何回も訪れており、他に目新しい宿がないかと探していてこちらのお宿の有る玉山温泉が目に留まりました。275年もの歴史のある温泉地（鉱泉）で今も３軒の宿があると。その中でもリーズナブルで評判の良いこちらに初めてお世話になりました。
鉱泉宿にて夜のお風呂が21時までといった制限はありますが（冷鉱泉なのでボイラーで炊く必要があるので当然のこと）１日最大２組なので我々はチェックイン後、夕食後、朝と３回は入れました。
鉱泉は炭酸泉とのことでヌルヌルした浴感とともに泡つきがある泉質で驚きました。
こちらは温泉も最高なのですが何より食事が最高でした。土曜２食付きで8800円という破格値なのに大ぶりの中トロにブリの刺身と和牛と思われる上質な肉のすき焼きがメインであとは焼き魚と小鉢と漬物といちごで品数は少な目でも我々シニアには充分満足できる内容でした。品数ばかり多くてさして美味しくも無く天ぷらで胸焼けするといった温泉宿にありがちな献立ではなくて非常に好感がもてました。
翌日宿泊したいわき湯本の魚料理が売りの宿（１泊15000円くらい）の夕食よりも美味しかったです。
なんせ夜はおひつのご飯を完食しました。朝食も大ぶりな鮭、玉子焼き、明太子、納豆、塩昆布、漬物、しじみの味噌尻とザ和食の朝食でしたが全て美味しくてご飯を３杯も食べてしまいました。
フレンドリーな女将さんが独りで切り盛りされてもう跡継ぎもおらずあと何年続けられるか・・・と仰っていましたがすごく残念です。チェックインの前に部屋は暖かく、食事会場の部屋も１時間前から暖めていただいていて昨今の原油高の中、経営は大変だと思います。江戸時代から続く宿が令和になって途絶えてしまうのはすごく残念ですが全国的に温泉宿、特に鉱泉宿は沸かすのにお金がかかるので経営は大変なんだと感じました。お部屋の内装の造り、全盛期はお抱えの宮大工がいたとのお話し通り、すごく立派なしつらえで鄙びた雰囲気の中でも賑やかだった時代を伺いしれました。女将さんがこちらの宿を続けている間は水戸から何度も伺いたいと思えるお宿でした。

評価

• 総合5
• サービス5
• 立地4
• 部屋4
• 設備・アメニティ4
• 風呂5
• 食事5

旅行の目的

レジャー

同伴者

家族

宿泊年月

2024年01月