■一言でいうと『もったいない』旅館です

今回家族での利用でした。
山形の中では高級旅館にカテゴライズされ、部屋付き露天風呂と食事に強みがあるということで伺ったのですが、終始感じたのは『旅館側の都合に合わせすぎ』ということです。
高級旅館に宿泊する機会は多いのですが、基本的に高級旅館は当然ですが『お客様のニーズに合わせにいく』のが基本です。しかしここは、完全に旅館に合わせていました。

代表的なのは食事。

山形は食の宝庫ですからその食事を売りにしているにもかかわらず、食事の時間は何故か2時間ジャストで20時には食事処を閉められるという慌ただしさ。そのため、普通コースは2時間程度をかけてゆっくり食事が出てきますが、最初の時点で盛り合わせ的に用意された食事で大変慌ただしい。せかされるように食べさせられる山形牛や米沢牛はワインなどと合わせてゆっくり楽しめませんでした。これは全くの本末転倒。何故最長2時間しか食事の機会が無いのか教えて欲しいですし、このような旅館はこれまでで初でした。普段遠くに離れている家族との貴重な食事の時間も台無しです。何もない場所なのだからゆっくりとした時間くらい楽しませて欲しいところでした。

2番目は会計。

楽天トラベル経由だと現金決済、公式WEB経由だとカードOKという仕組み。手数料をケチりたいなら掲載を諦めるか、価格を上げれば良いと思います（お客様は減ると思いますが）。同じ団体なのに宿泊する部屋で片方は現金のみ、片方はカード化など旅館都合の最たるもので、付き合わされる客サイドとしては悲惨でした。

最後に悲惨なアメニティとサービス。

部屋の洗面台のコップが紙コップというのは人生初です、もはや。ビジネスホテル以下。18時までのドリンクサービスも酷いラインナップでしたし、ここでも小さな紙コップでコーヒーを飲ませます。

総じて、『ああ、この旅館はとにかくコストを下げて利益を取りたくて仕方ないんだな』と感じる旅館で、再訪は間違いなく無いでしょう。その割に行きと帰りのスタッフだけ沢山いて、確実に経営が下手であることを感じさせてくれました。

評価

• 総合2
• サービス2
• 立地4
• 部屋4
• 設備・アメニティ1
• 風呂3
• 食事3

旅行の目的

レジャー

同伴者

家族

宿泊年月

2023年06月