足摺パシフィックホテル花椿へお越しくださりありがとうございます。おそれいります。ありがとうございます。　人だけが有する能力「気づき」という現象は、誠に不思議なもので、人を豊かにします。　足摺岬は人を豊かにする「足摺岬七不思議」があります。その一つ「地獄の穴」があります。　往昔深き穴あり。賽銭を投ずればその響きしばしばとまらざりしと言う。地獄の穴と言わしむるも、現在は穴は埋もれて跡を在するのみである。とあります。　阿弥陀三尊（あみださんぞん）と呼ばれる、仏像安置形式があります。 阿弥陀如来を中尊とし、その左右に左脇侍の観音菩薩と、右脇侍の勢至菩薩を配する三尊形式です。足摺岬七不思議の一つ「大師爪彫石」を 阿弥陀如来。中尊とし、「地獄の穴」を左脇侍の観音菩薩とみます。観音菩薩は、阿弥陀如来の「慈悲」をあらわす化身です。衆生の声をあまねく聞くがゆえに観音と呼ばれ、自在に衆生を救うがゆえに観自在と呼ばれます。　六文銭を落とす穴の底には、三途の河が流れています。　悪業の者は、手前に沈み、「地獄の世界行」の激流に流され。業重き者は「餓鬼の世界行」に流され。業ある者は「畜生世界行」に流される。流れが三つあるので「三瀬川」と呼ばれます。　業が軽い者は修羅世界。徳が少しある者は人間世界。徳ある者は、天上世界に生まれる。この六世界、六道すべてを救うと誓う観音菩薩。　観音菩薩が降臨する地「補陀落山」が足摺岬である。　そのように言葉に依らず、文字に依らず、無言にして獅子咆哮する。ありがとうございました。またお越しいただくこと心よりお待ちいたしております。