この度は新年早々に当館をご利用いただいたうえ、お帰りの翌日にもかかわらずこちらにご所感をお寄せくださいまして誠にありがとうございました。

年始のたいへん混み合う中、慌しい側面や不行き届きな点が多々ありましたことと存じますが、概ねご満足いただけた様子を伺いたいへんありがたく、そして嬉しく拝読いたしました。その中で、客室内の暖房器具の不具合につきましてはたいへんご迷惑をおかけし、衷心よりお詫び申し上げます。本来でしたらお部屋準備の段階で係が気づかねばならぬことで、早急に点検・修理を業者に依頼いたします。また、事前に存じ上げなかったこととはゆえ、御足を怪我されていらっしゃるところに、階段をご利用いただくお部屋をご用意いたしましてご不便をおかけいたしました。（それでも、野天風呂が近くで良かったお書き添えいただきそのお心遣いに感謝申し上げます。）

大浴場の湯温につきましては、当館では泉質の異なる自家源泉を2つ所有し、野天（露天）風呂と大浴場は１００％かけ流しをしています。もともと大浴場の源泉温度は44度前後で（野天は52度）浴槽内循環などは一切行っておらず常に湯船から溢れている状態ですので、温度が２～3度下がります。定時測定をしておりますがおよそ41度を保っており、その湯温でゆっくりおつかりいただくことにより、温泉医学的にみても「副交感神経」を刺激し、心拍数減少・血圧下降・筋肉弛緩などのリラックス効果が得られ、入浴後はよくお休みいただけるとのことです。一方、42度以上の温泉は「高温泉」と呼ばれ、交感神経を刺激し、体がやや興奮状態になってしまうようです。その点のご案内不足をお詫び申し上げます。

その他いたらぬ点が多々ありましたことと存じますが、野天風呂やお料理などに過分なるお言葉ならびに評価を賜り誠にありがとうございました。今後も皆様にはご満足いただけますよう努力し参る所存です。またのお越しを心よりお待ち申し上げております。ありがとうございました。
専務取締役　稲葉明久