心から感動したので、制限文字数近くまで書きます。
全国４７都道府県中４６の都道府県で１５０以上の宿に泊まっていますが、私の感じた中ではベスト３に入ります。夕食は、まったく臭み、雑味のない上品な甘みのホヤ、鮫の心臓の刺身など首都圏では味わえない、その土地ならではの本物の味はもちろん、揚げ物、蒸し物も洋を巧みに和に取り入れた職人技の光る料理。朝食も評判通りの女将さんの焼くサンマに小女子の味噌汁と地の物を活かした他では味わえない工夫。しかし、満点の料理以上に私が感動したのは、「人」のすばらしさ。今まで超有名旅館や人気のホテル等にも泊まりましたが、いかにも「業務の一環です」と感じてしまう施設も少なくなかったけれど、華夕美さんは客ではなく「人」として接してくださっており、それが自然で心地よかった。こちらが連絡する前に来て下さった最寄り駅までのお迎え。部屋に着いてすぐ散歩に出てしまったため私に会えなかったからだろうと思いますが、仲居さんが置いてくださった手紙。夕食時に一テーブル毎に、客の名前をさりげなく呼んで温かい気持ちにさせてくれる女将さんの挨拶。若い仲居さんに料理のことを聞いても首を傾げるばかりの有名旅館も多いのに、華夕美さんの仲居さんは若い方もベテランの方も、自分の言葉で、いろいろなエピソードを交えながら説明して下さる。若い板前さんも嬉しそうに説明して下さる。だから、周りの客も自然と宿の方といろんな話をしていました。つまり、客と宿とに「人」と「人」とのつながりが生まれていると感じました。若い女性の方がグループの社長のようですが、細やかな心を大切にする経営方針なのでしょう。そして、何より明るく元気で気さくな女将さんですが、女将としての哲学、東北の宿を守るプライドが、すべてのスタッフに行き届いていると感じました。東北に、本当にまた訪れたい宿を発見しました。次回は家族を連れて行きたいと思います。ありがとうございました。

評価

• 総合5
• サービス5
• 立地5
• 部屋5
• 設備・アメニティ5
• 風呂5
• 食事5

旅行の目的

レジャー

同伴者

一人

宿泊年月

2015年08月