露天付き離れに宿泊。
立地は黒川温泉郷から少し走った奥まったところにあり、静寂そのもの。朝は小鳥のさえずりが非常に心地良い。
部屋は特段煌びやかさこそ無いものの、基本ができており、いい具合に和の情趣を感じることができる。
食事は優しい味付けと丁寧な出汁取りで、価格帯に鑑みれば質量ともに及第点だと思うが、山の幸にもう一歩感動が欲しいと感じた(川魚はたとえ小さくてもいいから天然ものにする、地物の山菜の背景をもう一押しPRするなど)。米がとても美味しい。
温泉はメタケイ酸豊富な、肌なじみの良い炭酸水素塩酸で、湯当たりせず優しい良泉。客室の内湯と露天は蛇口で湯量・温度を好みに調整できたが、大浴場や貸切湯はチェックイン当日はぬるすぎる感じだった。特に冬季は時間帯や気候により外気温が一気に変わるので、こまめな温度管理があると尚良いかなと感じた。
サービスは特に明るい挨拶が徹底されており好印象であった。
設備としては広大な敷地を生かした種々の温泉や、ピアノや書庫を備えたスペース、天体観測スペース、囲炉裏など工夫がこらされており、いい歳こいた男の探検心をくすぐる設え。。雨が降ってもほぼ傘を必要としやい動線も良い。
個人的には、囲炉裏は生の薪では立ち昇る白煙とその匂いで(特に入浴後は)とても長居する気になれなかったので、多少コストはかかっても炭で焚いたほうが満足度は高いと思う。この囲炉裏がもう少し居心地が良ければ、BARカウンターどころではない強力な付加価値が加わり、宿泊者同士の語らいが思い出に繋がり、年に数回訪れたい宿になる。

評価

• 総合5
• サービス5
• 立地5
• 部屋4
• 設備・アメニティ4
• 風呂5
• 食事4

旅行の目的

レジャー

同伴者

恋人

宿泊年月

2019年12月