2015.7.19
値段との兼ね合いで、とても税込３万３００円のホテルとは思えない。
エントランスとロビーは現代風のアトリウム構造だが、これ以外は８千円のホテル。
まず、受付カウンターは同時に６人程度がチェックインできるようになっている。一人空いてるスタッフがいたため、受付してもらおうとしたが、怪訝な表情でためらったあと、ぎこちない笑顔でお待ちくださいと言う。彼女は受付係ではないらしい。マニアルにないため、返答に窮したようだが本来は「ただいま受付がふさがっておりますのでしばらくお待ちください」だと思う。愛想笑いは要らないから、正しく返答してほしい。
部屋もエントランスと同様現代風のデザインだが、なぜか安ホテルを思わせる。デスクの表面には全面に透明なビニールが張られており、せっかくの黒い一枚板が安っぽく見え、埃も目立つ。各種案内は板とビニールの間に挟んであるため、一般のビジネスホテルのように狭いデスクが紙でいっぱいにはなっているわけではないが、目障りだ。二脚ある椅子はどちらも背もたれが直角で、くつろいでは座れない。寝室にコンセントは２つだが、デスクの下の見えない場所に設置してある。バスルームにはプラスティック製の洗面台とバスタブがあり経年変化で色が褪せておりこれも安っぽく見える。
朝食はアトリウムの一番奥にある一角でとることになっているが、ビュッフェ式。皿やボウルはなく、プラスティック製のトレイにいくつか凹みがあり、そこに食事を盛る。ナイフとフォークは金属製だが小型で、すべての道具が子供用のようだ。ご飯や味噌汁が置いてある中央のテーブルにはクロスが敷いてあるが、ヒダの部分が不揃いで生地も薄い。質素というのではなく貧相で安っぽく、堂々たるアトリウムの壁とは似合わない。各々業者が異なり、全体をコーディネートする人がいないのかも知れない。
卵は卵焼のみで、チーズやソーセージ、ハムはない。BGMはパチンコ屋か電器の量販店のようにビル・エバンスの同じ曲を何度も繰り返し流している。

評価

• 総合2
• サービス3
• 立地4
• 部屋2
• 設備・アメニティ3
• 風呂3
• 食事1

旅行の目的

レジャー

同伴者

一人

宿泊年月

2015年07月