コロナ対策は徹底されていた。部屋数が少ないこともあり、チェックイン・アウトで混み合う事はないし、エレベータも客と部屋案内の仲居さんと同乗することはなく、宿泊階のエレベータ前で待機していた。客との接触を少なくするためとの事だが、普段は案内がてら部屋にて好みの色の歯ブラシや足袋・トートバックを選ぶが、今回はそれらがあらかじめ部屋に準備され、おしぼりや茶菓子は品のある木製の盆に置かれ、抹茶を立ててくる間に、夕食の時間と飲み物、朝食の選択と時間を用紙に記入し、退室の際に回収する方式だった（飲み物は食事用個室で追加・変更も可能なよう）。初めての利用だと、この方が気楽なお客もいるかもしれない。テレビリモコンは専用のビニールケースに入っていたから、都度交換するのだろう。
駐車はバレー方式を止めてるが、場所は宿のすぐ近くの裏にあり、荷物はスタッフが運んでくれるので特に不便という事はなかった。
今までは大浴場にバスタオルと洗い場用タオルが準備されていたが、今のご時世では無し。売店そばの長椅子に、カラフルな同形の籠型バッグが複数並んでいたが、女性専用風呂へ行く際に利用する一式が入っているのだろうか。おっさんが別館大浴場へ行くなら、手ぶらかトートバックで十分だし。
食事も接触を極力減らすため、一品づつ出しではなかったものの一の膳から四の膳出しで、一の膳は春慶塗のお重を使うなど、味気ない夕食にはならぬような工夫が随所にあった。当たり前だが熱い料理は熱く、冷たい料理は冷たくして出てくる。飛騨牛用コンロの着火もセルフだったが、年配客にはライターの着火ボタンは重くないだろうか。その時は重くないボタンの物を置くか仲居さんが点けてくれるかもしれないけれど。
玄関から上がり框全体が七夕飾りでいろどられていた（当地は旧暦で祝うそう）。
コロナ禍に乗じて安易にサービス低下させるのではなく、当局の指針に沿った簡素化の範囲内で最大限質を落とさないよう営業してると感じられた。

評価

• 総合5
• サービス5
• 立地5
• 部屋5
• 設備・アメニティ5
• 風呂5
• 食事5

旅行の目的

レジャー

同伴者

一人

宿泊年月

2020年07月