高級料亭や旧役場などの歴史的建造物群や陣屋、古い町並みが近く、上町の観光スポット巡りには最高の立地だった。旅館の外観は近代的なビルで格別な特徴はないけれど、一歩建物内に踏み込むと立派な上がり框に時季に応じた飾り付けがされ、非日常の世界への入り口になっている。ロビー前の吹き抜けになっている、大きなガラスに仕切られた中に、水の滴る台に花々が活けられて、美しさを際立せていた
お客と同乗を避けるため、チェックイン後エレベータに案内され、宿泊する部屋の階に着くと担当する仲居さんが待っている。この点だけでなくあらゆる箇所で新型コロナ対策がされていた。
最近改装された今回のジュニアスイートは、麻葉文様がモチーフになっており、人によってはいけない想像をかきたてるかもしれない（ことはないか）。寝室は低めのベッドでお年寄りや女性に優しく、畳（彼らにすれば床の上の感覚らしい）に寝るのに抵抗がある外国人客にもベッドでの就寝ができる配慮がある。
食事はオプションの美味求真を選択。八寸からすべて美しく、箸をつけるのが惜しいほどだった。焼き物は、上矢作川産天然鰻の中串だった。うなぎ専門店ですら滅多にお目にかかれない天然物二串に、質の高さを生かすためだろう薄めの味付けで感動的だった。お酒は新酒が出る前でもあり、深山菊の純米酒を選んだ。新型コロナ関係で、まだ外国や遠方に行きにくい現在、愛知や岐阜の人にとって近場で贅沢な旅行するのもいいと思う。高山発祥と言われる観光人力車の手配を、ロビーでお願いできる。
別館７階に展望温泉からは、皆既月食の日に当たり、月が隠れ赤黒く光るのを一人のんびり眺めることができた。

評価

• 総合5
• サービス5
• 立地5
• 部屋5
• 設備・アメニティ5
• 風呂5
• 食事5

旅行の目的

レジャー

同伴者

家族

宿泊年月

2022年11月