姉妹館の鳥羽国際ホテルには「シーホース」での食事を楽しみに毎年宿泊しているので、
和食も美味しいのではないか、と思い、潮路亭に泊まってみました。

結論として、期待は大外れでした。
お部屋は残り１部屋だったので、自分で選んだわけではないのですが、
窓が大きく、一見いい部屋のようですが、眺めは宿の玄関です。
そして窓が大きい分冷気がひどく、障子を閉めたいのですが、
閉めるとテレビが見えないというギャグのようなレイアウト。

しかし、一番がっかりなのは食事です。
１の膳、２の膳という運び方は、本来一品ずつ運ぶ会席料理の
手間を省いた１００パーセント宿側の都合でしょうが、こちらとしては
２回で料理が終わっちゃった、物足りない、という印象になります。

１の膳はまあ、よしとして、２の膳の焼き物、蒸し物、鍋
（これだけは卓上コンロ）は、２品を同時に運ぶため、できあがりに
タイムラグが生じるのでしょう、明らかに焼き物は冷めていて、
エビのしっぽは冷たかったです。（蒸し物も熱々ではない）
ビジュアルも一口サイズの鶏肉とキノコに味噌がからめてあるだけの
保養所の食事のレベル。

３品目（３回目）に運ばれてきた伊勢エビの揚げ物は、葛粉といろどりの
そうめん？の雑なとげとげをまとった毛虫のようなビジュアルで
運ばれてきました。大きさは十分あるものの、衣が
口の中で暴れすぎてまったく伊勢エビのうまみや食感が感じられません。
最終的に衣をはがして食べました。

アワビと伊勢エビという、２大メインのコースでしたが、アワビもよくある小鍋に切り身が
３切れ入っているだけ、という、味覚的にそこにアワビがいる必然性がまったくない
メニューで、単にアワビを出しました、という既成事実をつくるためだけに
存在していました。

伊勢志摩地域に旅行に来るようになって１０年ほどになりますが、初めて失望しました。

こんなことなら、火鉢でアワビと伊勢エビを焼いて食べた方が、
美味しいし、印象にも残るのに、と思います。

ちなみに、翌日は鳥羽国際ホテルのシーホースでいただきましたが、
こちらはスタッフの皆さんを始め、お食事も安定して申し分なく、楽しい一夜となりました。
潮路亭はお風呂だけにします。

評価

• 総合1
• サービス2
• 立地3
• 部屋2
• 設備・アメニティ3
• 風呂3
• 食事1

旅行の目的

レジャー

同伴者

家族

宿泊年月

2023年12月