足のちょっと不自由な父と宿泊しました。事前に確認をしていなかった
私が悪いのですが、3階から地下1階の浴場の上り下りは父にかなり負担をかけてしまいました。エレベーターの有無など確認しておけば良かったです。
さて、ホテル自体は写真から古い（失礼！由緒ある！？）建物と想像できました。
はっきり言って値段からも食事内容や施設の充実度など、はなから期待していませんでしたし、実際それなりのものだったと思います。
でも、私は充分満足しています。今は、何もかも新しく、料理にも拘ってそれで心を満たせたかのような宿泊施設ばかりで、宿泊する人もちょっとのことでは満足しなくなっている風潮になっていると思います。そう言った意味では確かに満足しない人も居るかもしれませんが、そう言う人はそれなりのお金を出してそれなりの宿を選べばよいのです。
そう言う意味では、この湯元ホテルは昔のままのホテルだと思います。部屋も浴室もどこもです。確かにもっと気にして欲しいところもありますが、私にとっては取り立てて気にするものではありませんでしたし、
それよりもとても懐かしく味わいのある風情がそこかしこにありました。
川の音を聞きながら過ごす夜は都会ではなかなか味わう事の出来ません。下部温泉は文人墨客に愛された湯として知られていますが、このホテルにも高浜虚子や海音寺潮五郎も宿泊したことを後で知り当時に想いを馳せることが出来、感慨深いものがありました。また、部屋や廊下にはちょっとした季節の花がさりげなくさしてあるもの宿の方の優しい思いやりが感じられました。どうか今後も今と同様、どうか変わらないでいて欲しいです。サービスは別として、こういうホテルがあることは
とても嬉しいです。
宿の人が私服であろうと、橋にかかるアーケードが古臭いとか・・いいじゃありませんか！！
また、のんびりしたい時に是非泊まりたいです。