嬉野の温泉旅館街の場所から少し離れた小高い丘の静かなたたずまいにあり、新しい中に古い洋館風（大正時代？）の、郷愁を感じる良いホテルである。煩わしさをさけ、静かにくつろぐ所としては大変良いホテルであり、特に一階フロントのペチカ（暖炉）には何とも言えない暖かさを感じる。
　左半身不自由な父をつれて家族４人で２部屋に宿泊したが、普通なら４人で１部屋の宿泊でも十分の広さを感じた。ただ食事の時食堂には大きな段差があるため、ホテルの人達が父の車椅子を運んでくれるものの、その段差には不便を感じた。
　露天風呂の方は男女時間制になっている所が少し不便な事や、食事の時は浴衣禁止という固い所もあるが、それが品位を保って、女性客にも人気のあるところなのかも知れない。家族だけでは少し贅沢かも知れないが、たまにはリッチな気分に浸るという事でも、気の合う少人数でパーティー等の催し物などにも良いホテルのように思う。