一般住宅地の中に立地しているのが景観的に寂しいかなという感じではあるが、皇室御用達という風格は充分。部屋からの眺望も目線から下の住宅群を無視すれば、アルプスの峻険な山並みと富士山の上部がパノラマ写真の様に連なり、甲府が盆地であることをも実感させてくれる。接客は嫌味が無く、サラリとした感覚で個人的には好印象だが、人によっては物足りないかもしれない。設備面では、部屋代や風格の割りに壁紙のシミ汚れ等が放置されていたりして少々もったいない。また、アメニティグッズの貧弱さが際立っており、改善すべきポイントの第一でしょう。いまどきのリーズナブルなビジネスホテルよりチープでは、皇室御用達の看板が泣いているのでは・・・。
そして肝心な温泉はというと、かなり湯温の低い部類で今一かな・・・長時間湯に浸かるにはほど良い感じとも言えるが、大浴場や露天風呂等は他の温泉地の同レベル(格・価格)の旅館に比較すると物足りないのも事実。
総合的には、温泉地のいわゆる温泉旅館というよりは、割烹旅館に温泉もついてるよと言った感じ。
内陸部なので新鮮な魚と言う訳にはいかないが、料理はなかなか良いレベルで堪能させてくれました。