この宿は、どれも心がこもった田舎の家庭料理といった風情です。
山宿へいくと決まってだされる（おいしくもない）ヤマナやアユといったものはなく、
海魚の赤魚の粕漬の焼き魚。これはこれでおいしかった。そして地のものの山菜。
メインは以外にもビーフシチューでした。これも若い人向きのイケてる味。
みそ汁は行者ニンニクとイカボールの白味噌仕立て。
口うるさい料理通からすれば、バランスがメチャメチャなんですが、私の主観では
どれもおいしく、なぜか、懐かしいホッとする味でした。
それと、ご飯が食べきれないくらいお櫃に入っていたことも嬉しかったですね。
部屋は……書くのをやめておきましょう。
でも、昔、学生時代に合宿で来たような、ほんとうに懐かしい雰囲気がするのです。
部屋のつくりが古いからというのもありますが、それと、ほんとうに昔の懐かしい
においがするのです。これは、悪臭とか異臭といった類のものではありません。
昔の家にしみこんだ、時代のにおいなんです。
宿の方もみな親切で、旅館やホテルのような、徹底的に教育されているんだけれども
どこかよそよそしいような、サービスを商品と考えているような、
どこか鼻につくところがぜんぜんなく、正直すぎる人間味がそのまま応対に出ているところも気に入りました。
何より素晴らしいのはゴールデンウイークのど真ん中（５月４日）にもかかわらず
こちらは１名なのに嫌な顔をせず、しかも割高料金にはせずに泊めてくれたところです。
いまどき、こんな宿はあまりないと思います。
まとめると、「正直な宿」というのがこの旅館に一番ぴったりくるネーミングだと思います。
宿のみなさん、今回の旅行ではお世話になりました。
昼はどこで食べても混んでいて高いと思い、コンビニの弁当を持参してたのですが、
早い時間（１時ころ）到着して、部屋に入れてもらって大変助かりました。
雨が降り出したので、どこで食べようか困っていたところでした。
中で落ち着いて食べることができました。
また、いつか利用したいと思います。

評価

• 総合3
• サービス4
• 立地4
• 部屋2
• 設備・アメニティ2
• 風呂2
• 食事4

旅行の目的

レジャー

同伴者

一人

宿泊年月

2012年05月