登山後に向かいますと、ご主人が、丁寧にお部屋まで案内して下さいました。
純日本風の旅館は、大きな木材が至る所に使われ、土壁に障子、畳の部屋は、外国の方も喜ばれるような落ち着いた佇まいです。
お部屋から望む、美しい山々と川の風景。
とめどなく流れる川のせせらぎの音は、心癒されます。
地元のお煎餅と、お茶が用意されていて、こういった昔ながらの旅館のシステムは嬉しいですね。
6～8畳の畳のお部屋との事でしたが、入口で2畳、小部屋が4畳、お部屋が8畳、縁側2畳とかなり広々としておりました。
嬉しかったのは、子供用の浴衣まで用意して下さっていた事です。
家族3人で、浴衣を着て、早速露天風呂へ向かいました。

木々の中を歩き、温泉に入ると、ため息が出るような幻想的なお風呂。
広々とした岩場を生かした、露天風呂からは、薄明かりの中を湯気が立ち込めています。
鉄分と硫黄の混じった匂い、そして不規則に筒から噴き出るお湯は、源泉から流れ出ている事の証です。
肌を触って驚きました。キュッキュッと音がするのです。
お風呂からあがって肌を触ると全くカサカサしません。こんな事は初めてです。

夕食は、鱒やイワナなどの川魚、馬刺しやキジ鍋、そして山菜や野菜などの山奥の温泉旅館らしい料理が並びます。
おひつのご飯を開けると、輝くお米と、香りに、一口食べて、感動しました。
尋ねてみると、この辺りの山の水で育てられたお米だそうで、お料理もすべて山の水を使用されているようです。
朝ごはんのイワナの甘露煮も、本当に美味しかったです。
私達は、ワインを持って来ていたのですが、グラスを貸して頂くようお願いすると、1つも嫌な顔をされる事なく、すぐにグラスを2つ貸して下さいました。
こういう所は、重要なポイントです。
朝、ゆっくりと露天風呂に入り、チェックアウト。「何度も来て下さい」と言って下さいました。
きっと、こちらのご主人様は、物静かながら、実直な方でいらっしゃるのだと思います。

帰宅した翌日、長い事痛かった首やひざ、そして登山でガタガタの体の痛みは、すべて消え去っていました。
きっとこちらのお風呂には、すごい効能があるのだと感じました。
またお伺いさせて頂こうと思います。

評価

• 総合5
• サービス5
• 立地5
• 部屋4
• 設備・アメニティ5
• 風呂5
• 食事4

旅行の目的

レジャー

同伴者

家族

宿泊年月

2020年10月