この度は白玉の湯 華鳳へご宿泊を賜り、誠にありがとうございました。
福島県からお越しいただきました。お父様の喜寿祝いということで、神奈川県にお住まいのご両親様を招かれたと伺っております。皆様には当館のサービスにご満足いただき、思い出深いご滞在となりました事を大変嬉しく存じます。

さて、ご夕食についてご指摘をいただきました。肉料理は牛フィレステーキでございましたが、肉の色についてご説明しますと、元々新鮮な肉はやや褐色がかった色をしており、赤い色をしている方が、実は酸化して鮮度的に劣るとも言えます。もちろん、極度に鮮度が落ちることで黒っぽくなることもございますが、そこは仕入から調理する板前も目を通しておりますのでご安心ください。またサーロインと比べますと脂が無いので、フィレ肉の方が色が濃く、少し黒っぽいと表現できるかもしれません。
楽天のトラベルセールでは、一年間を通してこれ以上にない1万円前半の大変リーズナブルな料金プランをご用意させていただきました。もちろん下げるのは料金だけで、料理グレードは値下げ前の質を維持しております。「ふつう」というご指摘を複雑な気持ちで受け止めておりますが、当館では2万円台が標準価格となり、更に3万円台の宿泊プランもございますので、それらのコース内容と比較します料金相応の差は生まれます。お召し上がりいただきましたコースの刺身は、鱸・赤鮪・平政・栄螺・南蛮海老などでございましたが、グレードアップの一例として平政が鱚に、赤鮪は脂ののった中鮪に、南蛮海老がプリプリの車海老と高級食材に変わります。しかし、総料理長は「鮪は赤身の方が美味」と申しますし、南蛮海老は新潟を代表する海の幸であり、安いから質を下げているという意識は私共にはございせん事をご理解ください。
上述でのご説明が、言い訳の様に受け取られましたらお詫び申し上げます。「ふつう」をそれ以上に魅せるのも料理人の腕の見せ所であり、また仲居の説明ひとつで価値を高めることも出来ようかと存じます。「ふつう」にちょっとしたアクセントを加え、お客様の喜びや感動に変えられますよう、一人一人の努力や工夫がまだまだ足りないと感じております。このご指摘をスタッフ一人一人の意識の向上を呼び掛ける機会にさせていただきたいと存じます。

またのご来館を心よりお待ち申し上げております。

白玉の湯 華鳳
穴澤