暖炉の宿。
今日チェックアウトした者です。神奈川県民でありながら箱根に足を運んだ事が殆ど無く、学生時代以来の宿泊となったが思い出深いものとなった。半休が取れたので近場の温泉宿を検索していたら、たまたま引っ掛かったのだが、箱根は湯本を起点に奥まっていてめんどうなイメージがあったので、アクセス欄に「小田原駅から（４番線）からバス」という表記がなければ巡り合えなかったと思う。小田急小田原線・小田原駅下車後、東口からバス一本で行けるのが魅力的。

バス停で降りた瞬間、硫黄の匂いが広がっていて、早速日常を忘れさせてくれた。夜遅くの到着になってしまったが、ご主人が嫌な顔一つせず迎え入れてくれて、またバス停近くにイタリ地区案内板があり、安心して辿り着く事が出来た。生憎の雨模様だったが、角部屋の窓からは箱根カントリーを中心に広大なパノラマが望めて、見晴らしが抜群だった。雨の箱根もそれなりに情緒があることが実感出来た。

お風呂は夜朝二回入ったが、野趣あふれる露天風呂の雰囲気が素晴らしかった。建物地下に降り、芝生に出て、垣根を抜けていくとひょっこり庭に現れる露天風呂までの道は宮崎アニメの世界。木の温もりが感じられる内湯も含め全三ヶ所の浴室すべてが貸し切り利用出来るのが有り難い。今回、宿泊客は自分一人だったので、山荘を一軒丸ごと貸し切ったような気分でのびのび滞在出来た。ロケーションもさることながら本格的な白濁硫黄泉（＝酸性カルシウム硫酸塩温泉）を独り占めでき、健康的な朝食や、おまけで350ではなく太っ腹にも500ml缶ビールも付いて\6,000は安いと思った。寮的設備で好みが分かれる所かと思うが、個人的には温泉と朝食と部屋からの眺望で元は取れると感じた。翌日、夕方から新宿で研修だったのでロマンスカーに飛び乗る形で後にしたが、次回はゆとりを持って訪れたい。帰りにご主人からポーラ美術館の行き方を教えてもらった。宿に割引券もあった。ありがとうございました。

評価

• 総合5
• サービス5
• 立地5
• 部屋5
• 設備・アメニティ5
• 風呂5
• 食事5

旅行の目的

レジャー

同伴者

一人

宿泊年月

2012年03月