ゴンちゃん8398様へ
ご満足いただけるご滞在をお手伝いすることができず、申し訳ございませんでした。

夕食の握り寿司はおそらく北寄貝と思われます。
貝類は浅い海の海底に生息している種が多く、食べるにはまず砂抜きが必要であることは周知の事実ですが、握り寿司として提供される北寄貝の色・形から考えて、砂が付着していたらすぐに分かりそうですし、職人の手の感覚から砂の存在を感じ取れない事があるとは思えませんので、砂の存在以外に舌触りを悪くする可能性を検証して参ります。

ライブキッチンのステーキは混雑する日に時折ご指摘いただきます。
これはお客様をお待たせしないようにオープン前から火を半分通し、オープンと同時にもう半分火を入れてすぐにご提供できるようにした残りと思われます。
ステーキを注文されたお客様に一枚一枚焼いていたのでは食べたい皆様に提供することができなくなってしまいますが、目測を誤るとこのような事態を引き起こします。
焼き場の職人には、早く提供することも大事だけど、それで生焼けや冷え切ったお肉を提供するのでは元も子もないし、待ち時間とお肉が焼ける匂いでお腹が空き、待たせたとしてもより美味しく提供できる方が重要なのだから、バランス良く、お客様の動きを見て焼く量を調整してほしいと話してきました。

カニ足については、たとえば脱皮後の個体に当たれば身が痩せていますし、逆に『今日のカニはやけに実入りが良いな！』なんて日もあり、これが読めない・計算できないというのが歯がゆいところです。
昨今の海産資源の劇的高騰からすると、当館程度の温泉宿ではカニ足の食べ放題は取り入れられないのですが、懇意の業者さんの人脈で手に入ったコンテナ1つ（約3か月分）だけ皆様にご提供することができています。
残念ながら毎日ぎっしり実の詰まったカニ足を提供できるとお約束することはできませんが、何卒ご理解いただきたく存じます。

その他、お料理のラインナップについてもお伝えしたいことがございますが、文字数制限が来てしまいましたので割愛させていただきます。

再訪は叶わないかと思いますが、当館の至らなかった点を改善していくと約束した上で、観光業の置かれた厳しい状況もお心留めいただければ幸いです。　　立柄