ゆふ7034様へ
私事ですが、我が家の近くに後の有名店となるお団子屋さんがありまして、今から40年以上前のお話なので記憶は朧げですが、たしか店舗というよりは工場だったように覚えています。
友達と一緒に歩く下校ルートからほんの少し脇道に入った所にありまして、家までの道中買い食い・拾い食い・道草はダメだときつく言われていたにもかかわらず、お団子を蒸かす匂いに釣られて、ついつい毎日覗きに行っていました。
最初は遠巻きに、次第に警戒心は薄れガラス越しに食い入るように見ていると、割烹着に三角巾のおばちゃんが「ぼく、おいで！」と手招きし、出来立ての笹団子を食べさせてくれたんです。
今では考えられない話ですけど、昭和の時代はこんなことが良くありました。
思い出は美化されるものですし、出来立てだから美味しいものかもしれませんけど、未だに当時を超える笹団子には出会えておりません。

さて、投稿者様につきましても、新潟なのだから「笹だんご」と「へぎそば」がバイキングのメニューに欲しいのだとか・・・。
お土産物でも代表的なものですから、どうしても期待してしまうのでしょうね。
当館のバイキングでも何年か前に笹団子をお出ししていた時期がありまして、残念ながら巷のお団子屋さんのように毎日手作りで蒸かすという訳にはいきませんので、出来合いの物を購入してお出ししていたのですが、味が好みでないのか、そもそも好まれる方がいなかったのか、ほとんど食べられませんでした。
せっかく経費をかけてもそんなようでは勿体ありませんからラインナップから外した経緯がございます。

へぎ蕎麦については私も導入したいと思いつつ、残念ながら未だに実現できておりません。
アレも増やして！、コレも導入して！と気軽に調理長にお願いしてしまうのですが、商売である以上、ここで働く従業員を養うことも考えねばなりませんから、そう簡単ではないのでしょう。
何かを足したら何かを引く・・・そうした計算が上手くいけば、いつの日か両メニューを導入できる日が来るかもしれません。　　　立柄