温泉好き0757 様

この度はホテルアンビエント安曇野にご宿泊頂き誠にありがとうございます。ご滞在中はお食事などもお楽しみいただけたご様子を拝察しつつ、ご投稿のご文辞には恐懼に堪えません。お部屋からは頃合い良く最盛期を見せる紅葉もお楽しみいただけて何よりです。北アルプスにかかる夕焼けは少し早い日暮れを誘います。「夕焼け小焼けで日が暮れて 山のお寺の鐘が鳴る♪」童謡「夕焼け小焼け」は夕方の時報代わりに防災無線の運用確認を兼ねて各地域で放送されることも多く、黄昏での定番曲のひとつといえるでしょうか。作詞は東京都出身の中村雨紅で、雨紅の故郷である八王子の情景を描いたとされています。一方、作曲の草川信は長野県出身で、曲中の「山のお寺の鐘」については長野市に今も残る往生寺が舞台とされ、「夕焼け小焼け」の歌詞に曲を付けた際、少年の日を過ごした故郷に立ち返った気持ちで善光寺などの鐘が耳の底に鳴っていたと述懐しています。北原白秋「揺籃の歌」の「ゆりかごの歌をかなりやがうたうよ ねんねこねんねこ ねんねこよ♪」にも草川は曲を付けており、旧松代藩士の家柄に生まれ東京音楽学校（現東京芸術大学）で提琴の薫陶を得ていたことからも提琴奏者らしい優雅な旋律が流れます。草川が幼少期の追憶と故郷への郷愁を曲作りに投影した信州でまた、お寛ぎのひとときをお過ごし頂けるご機会があればと思っております。
温泉好き0757様の次回のご来館をスタッフ一同こころよりお待ち致しております。ご来館ありがとうございました。

ホテルアンビエント安曇野 西川