巷、新型コロナウィルスでざわつく二月末に、親族五名とチビ犬一匹でお世話になりました。東京からの車旅でしたが、念のために購入したタイヤチェーンを一度も使用することなく、快適なドライビングを楽しみながら到着しました。

《この宿（ホテル）を選んで良かったな！》、が率直な感想です。この地は過去に二度訪れたことがあり、乳白色の硫黄泉は《温泉に来た！》ことをまさに体感できる処です。ここも、そんなに広くはありませんが、内外８つの浴槽がそれぞれ小奇麗に整備されており、その泉質および温度はともに、外気温零度（以下）に十分耐え得る良泉でした。

夕食は品数やボリュームも相当にのぼり、しかも一品一品が丁寧に料理されており、《先付（お通し）から蒸物（はたまた最後の水菓子）まで》をどれも美味しく食することができました。
元来、酒好きの私はさらに１～２盃進めたかったのですが、この日は敢えて惜しんで「食」に没頭しました。特に、《霜降高原牛すき鍋》には舌鼓を打ちました。また、海がない県であるにも拘わらず、《鮮魚のお造りや寒鰤焼き》も美味しく、これら素材仕入れの目利きレベルも相当高いと感心しました。
翌朝食はバイキングでしたが、地の総菜に加えた品数の多さに感服し、また、随所にちょっとした工夫が凝らされているものも多く、これまた美味しくいただきました。どこの地に行ってもよく出て来る紅鮭焼きひとつをとっても、安物特有のパサパサ感がまったく感じられずとても美味しかったです。とにかく、《食》の裏に、《もてなしの心》を気遣う料理人が控えていらっしゃることがはっきりとわかる宿でした。

当初は、那須高原あたりで犬OKの宿を考えていたのですが、ネット予約の際に大変機転が利いて感じの良い女性スタッフさんに電話で対応していただき、敢えてここに決めました。チェックアウトの際に、フロントで偶然にもお話しすることが出来ました。確か宮崎さん（間違ったら御免なさい）とおっしゃる方だったと思いますが、清々しい思い出をありがとうございました。

あてはなくとも、人間には《ゆったりとした空間で、良い温泉に浸って、旨いものを食べたい》との欲求があります。チビ犬を伴った綺麗でゆったりとした部屋で、今回は、これらすべてを満喫することが出来ました。大変お世話になりました。

評価

• 総合5
• サービス5
• 立地4
• 部屋5
• 設備・アメニティ4
• 風呂5
• 食事5

旅行の目的

レジャー

同伴者

家族

宿泊年月

2020年02月