大丸別荘には昭和天皇が福岡に行幸された際にご宿泊された、歴史ある大正亭があります。大正亭の名の通り、百年以上前の大正時代に建てられました。
この特別な建物は、フロントから遠く大浴場「次田（すいた）の湯」の入口を通り過ぎ、更に日本庭園を左に眺めながら、小さな滝を右に見て小振りの石橋を渡った先にある大正亭の建物に入る専用の玄関に辿り着きます。
小さな専用玄関で上履きを脱いで上がり進むと、右手に大正亭専用のラウンジがあります、ここで飲むコーピーはセルフサービスです。ラウンジで寛ぎながら読める蔵書や漫画が置かれた、さながら小さな図書館のようです。目を引いたのは昭和天皇のフォトブックで部屋に持って行って読むこともできます。
ラウンジを過ぎてスリッパを履き両側が硝子戸の渡り回廊を歩いて行くと、二階建ての建物が両側にあり、左に折れて二階に上がると昭和天皇がお泊りになった「雲井」と食事を摂られた「天拝」があります。
大正亭の各客室にはお風呂がありますが、大正亭のお客様しか利用できない貸切の家族風呂が二つあるので、ゆったりとリラックスできます、もちろん源泉かけ流しの温泉です。
大正亭の各部屋は庭に面し、窓から見える美しい景色を独り占めして楽しむことができます。
由緒あるアンティークな部屋に泊まり、日本の文化や歴史を感じながら静かに過ごすことができるでしょう。
残念だったのは、大正亭専用の家族風呂の湯舟は源泉かけ流しで気持ちよかったのですが、洗い場のカランからお湯が出なかった点と部屋の桧風呂のカランのお湯が熱くならずに入浴できなかった点です。
大正亭の稼働機会が少ない所為でしょうか。

評価

• 総合4
• サービス4
• 立地4
• 部屋5
• 設備・アメニティ4
• 風呂2
• 食事-

旅行の目的

レジャー

同伴者

友達

宿泊年月

2021年01月