女に振られるのには慣れている、しかし宿に振られるのはそう有ることではない。
高知の定宿なので何度も来てるが、連泊希望だと1日は満室等で振られる事が多い。
今回も1泊は振られた。女と同じでそんなつれないところも、良いのかも知れない。

この宿(そうホテルでなく宿なのである)で良い時間を過ごすコツを書こうと思う。
1. 古さを愛でる。最新設備は無いが、部屋も生花も行灯も古の趣が味わえる。
2. 風呂は部屋風呂ではなく必ず大風呂を使う。夜だけでなく朝風呂も入れる。
3. フロントスタッフや仲居さんと気楽に話す。親切だし楽しい時間が持てる。
4．朝食に贅沢ではないが旬の一品が添えられている事がある。聞くと楽しい。
5．空いていれば少し高くても鏡川に面した部屋を取る。展望が広がっている。
6. 部屋仕事するならフロントで電源延長コードを借りる。無線LAN電波も強い。
7. 京の祇園のお茶屋遊びの気持ちで和を愉しむ。10万円ではなく無料である。

仕事後の酒席を終えて遅く戻ると、部屋には布団が敷かれ行灯が灯されていた。
寛げる心使いが嬉しい。チェックアウト時には美人の若女将が挨拶に来てくれ、
スタッフできちんとしたお見送り。そんな立派な接客でこの破格値。凄い宿だ。

鏡川に面した部屋が取れたら、そこの椅子で純文学の小説でも読むのが似合う。
高層階なら朝焼けの街と背後の山の眺望も美しい。和装の仲居さんとの会話を
含め、古さを楽しめるなら、いろんな愉しみを見付けられ得る素敵な宿である。

評価

• 総合5
• サービス5
• 立地5
• 部屋5
• 設備・アメニティ5
• 風呂-
• 食事5

旅行の目的

ビジネス

同伴者

一人

宿泊年月

2018年06月