【この宿に向く人・向かない人】
高知の定宿として出張の度に随分と泊っている者として、この宿の特徴(長所・短所)をガイドします。貴方の望む「旅の宿」として合っているか否か考えてから予約して下さい。私は判った上でいつも好んで此処に泊っています。

ここは昭和の古い和風ホテルです、部屋は十分に広く清掃は行き届き綺麗ですが古さは否めません。また接客は丁寧でフレンドリーですがそれがこちらから声を掛けた場合で、黙っていると良い意味で放っておかれます、エスコートしてくれるような過剰なサービスはありません。部屋の風呂は古く湯船も狭いから、空いている時間の大風呂を勧めます(もし混んでいたら出直す)。アメニティも特に優れたものはありません。でもだからこそ佳いんです。

鏡川に面した椅子に座り夕暮れを眺め、置かれた茶を淹れ菓子頂きながら文庫本を読み、床の間に活けられた生花に季節を感じ、空いた大風呂の湯船にゆっくり浸かり旅の人と何口か話し、(ビールが必要なら売店に有るので予め買っておき部屋の冷蔵庫でキンキンに冷やしておく)部屋に戻って広い畳に敷かれた布団で朝を迎える。そんなシンプルで懐かしい時間が流れます。部屋でPC作業するならフロントで電源延長コードが借りられWiFiも通っています。

朝食はバイキング等の流行りのものではなく和風旅館の普通のもので私には十分。夕食はいつも外で会食なので分かりませんが、価格と品数から言えば妥当ではないでしょうか？。因みに本当に旨いカツオの刺身と塩タタキを味わいたければ、街中の専門店や居酒屋(鏡川対岸の「とさ」など)で他の小物３品と酒で１万円程と言った相場、確かに旨いが安くはないです。

総じて、小さな事に拘らずに昭和の宿を安くゆっくり愉しめる人には向き、お洒落で最新のビジネスホテルや高級旅館の設備とサービスを望む人には向かない。そんな宿だと思います。尚、団体客が入っている事もあるので、食堂や大風呂の混まない時間をフロントで確認することもできます。質問や希望は、仲居さんがとても親切なので何でも聞いてみると良いです。

評価

• 総合5
• サービス5
• 立地2
• 部屋5
• 設備・アメニティ3
• 風呂4
• 食事3

旅行の目的

ビジネス

同伴者

一人

宿泊年月

2022年09月